商工会の開業セミナーに参加した。
内容にはそれほど期待していない。
受講すれば会社設立時の登録免許税の軽減や日本政策金融公庫新規開業資金の貸し付け利率の引き下げなどの優遇が受けられるから、それが目当てだ。
心配なのは、グループディスカッションなど他の受講者との交流の時間が多く設けられている事だった。グループメンバーに苦手なタイプが多かったら苦痛に違いない。そして、私は苦手とするタイプが多い。他人を好きになるのはあまり得意な方ではないと思う。
講義内容と講師は、予想通り。本業で忙しければ、商工会の講習の講師などする暇はないだろう。
最大の心配の方は、杞憂に終わった。
少なくとも本日のグループメンバーは皆素敵な方たちばかりだ。講師の講義を聞くより、ずっとグループメンバーと話していたい。そしてその方が有益ではないかと思った。
グループメンバーは営業職の方、店舗スタッフの教育を担当されている方など、人と接する仕事の方ばかりで、皆、人前で話すことや、人と接することを得意としているという。とても驚いた。私は人前で話すことも、よく知らない人と話すことも得意ではない。できればやりたくない。大人なので何とか頑張ってこなすようにはしているが、うまくやりおおせていないことが多いと思う。自分のように人前で話すことや、初めての人と会話することが苦手なのはごく普通の事で、その点において自分は多数派に属していると思っていた。ところが、今日の私は圧倒的少数派であった。少し気落ちした。
とはいえ、人と話すのが得意な皆さんとの交流は、とても楽しかった。
メンバーの会話の降り方や受け答えなど、素敵だと思った。
若干の劣等感を感じたが、いつものように今日初対面のグループメンバーの皆さんは、私の事を「ちょっと面白い人」として認識してくれたようだ。まずは良しとしよう。